モーデータイプ

最初の情けない画像はWood Wonderの系統にHung Sheng Bayを交配したものです。Hung Sheng Bayの立派なドーサルとWood Wonderからくる太いペタルを融合したいという交配でしたが・・・。フラスコ苗まではAct Showと同じように綺麗に育っていましたが、その後の生育が全く違いました。
下の画像も兄弟なのですが、色彩は魅力的だと思っているのですが、株が出来ていないので花が小さく弱々しいです。きっと遺伝子的にポテンシャルはあると思うのです。ただそれを発揮させられる栽培が出来ていない。結構そいういった交配が世の中には他にもあるのではないかと思ったりします。モーデータイプはOZで盛んに作られていましたが、今まで残っているものは少ないと思います。当方にもOZのものは残ってはいますが、もりもり育つものではなく、何とか残しているというのが現状です。


今売り出し中のAct Showですが、親のSatchel Paigeからくる強健さと、もしかすると当方のMacabreが栽培力不足で普通の出来なだけなだけで、実は強健なのではないか、その2つが合わさって爆発的に強健な品種が出来た?のかもしれないなと。強健であるということが、遺伝子的なポテンシャルを引き出してくれているのだと解釈しています。Macabreが持つVoodoo Magic’Titan’の血が強く出ているようにも感じますし、sukhakulii’Shichirigahama’、wardii’Green Space’、たまにFlame Arrowの血を感じさせる質感の個体もあります。コロラタムのピンク個体はacmodontumの血も出ているかもしれないなと。昔にS山社長に「mastersianumのペタルを広くする遺伝は隔世遺伝なんだよ」と言われたことを思い出しました。callosum’Jac’の色彩もそういう一面は無いだろうか。使ったAll Blacksはself実生から出たものです。オリジナルのAll Blacksはどうだったのでしょうか?品種名からするとSatchel Paigeの色彩を受け継いだ個体が多かったのではないでしょうか?知りたいところですが、ネットで画像が出てきません。self実生だから’Jac’の色彩が出て来たのでは?だからAct Showもselfかsibしたら違った色彩が出てくるのではないか?兎に角Act Showは色々な花が出ていますので、様々な色彩や形を目指して交配してみようと思います。グリーンの強い個体とはvenustumを相手にしてみようと思っています。ビニの点の無い個体とピンクのコロラタムの組み合わせのsibとか・・・。Hung Sheng Bayとの交配は絶対します。完璧なまでのビニが出来ないだろうか。最後に昨年からいくつもの個体をお買い求め頂いているお客様からのコメントをご紹介します。
「色の濃淡あれど、ペタル3センチのビニは整形花と並べても見劣りしないです。芽吹きもよく、中々こんな交配は出会えないと思うので大変良いと思います。幅3センチがこんなに見栄えするとは思いませんでした。今までのビニの印象が変わりました。」こんなコメントを頂いて光栄です。改めて強健な魅力あるモーデータイプを目指したいと思います。