Rosso Nero’Bacchus’

昨年セレクトした個体です。昨年はドーサルの先が丸くなっていて、花全体に丸みを感じさせましたが、どうも今年の姿が本来の姿のようです。2花茎咲いてどちらも同じように咲いています。どうも今年は赤系の花の発色が良くありません。夏の暑さの影響でしょうか?この個体は昨年も花が小さかったのですが、今年も小さな花です。NS11㎝というサイズです。ですがペタル幅は5.5㎝ありますから、整形花の理想とするNSの半分の幅は有るわけです。全体のバランスとしてペタルの広い個体と言えると思います。昨年は花粉を使って少しだけ種が採れました。今年は母体にしてみようと思っています。3月が決算期なので棚卸の準備などをしていましたら、播種料、フラスコ代という直接原価だけでビニ整形の交配は全く採算が採れていません。この交配は見られる花は3個体だけでした。かといって他に販売出来る苗があったのかというとそうではなく、根元が赤くカラーブレイクしていない苗自体が少なかったので、どうしようもありませんでした。ビニ整形は早くビニ整形同士で綺麗なビニの苗を多数採れる交配をしなければ作る人がいなくなるでしょうし、誰も楽しむことが出来ないでしょう。頑張ります。
