niveumの植え替え


葉の色を見る限り不健康そうな株。抜いてみると生長中の根が多数。

この個体はスリット鉢に植えていました。現在ほぼ全ての株はビニールポットに植えています。ビニールポットにしたのは乾かないようにするためです。そして、一旦乾いても、底に水が溜まるので、その水をコンポストが吸い上げるようにしています。スリットだと一旦乾くと鉢内全体を湿らすのに何度も水をかけないと吸い込んでくれません。かといって渇きを遅らせるために大きな鉢に植えると温室のスペースとコンポストの消費量、植え替えにかかる時間等々、マイナス面が気になります。そこでこのniveumですが、冬の間、扇風機、暖房機の風に当たって乾燥している時間が長くありました。水遣りのタイミングはビニールポット植えのタイミングになるので、乾きやすいものは水差しで追加で水やりしていましたが間違いなく足りていませんでした。水が足りないと、同時に養分も吸い上げられないし、葉色は悪くなる、水を求めて根の成長にエネルギーを傾ける、ということではないかと考えます。そこでこの個体は一回り大きなビニールポットに植え替えました。栽培で大事なのは環境整備ですが、遮光や温度設定が出来れば残るは水遣り。この水遣りを適切に年中続けることが上手く栽培することに繋がると思っています。以前にも書きましたが、水をやるタイミングが「今や」というタイミングを繰り返すこと。これが難しいと感じています。湿度や気温、通風によって1日に無くなる水分量は違ってきます。勿論その株が吸い上げる水分量は個体によっても違います。コンポストの植え方(硬さ詰め方)によっても違います。かける水の量、ウォータースペース、色々な要素が加わります。乾くから水を遣るのですが、乾かせば良いなんてものではないと思っています。パフィオは乾燥に耐える力を持っていますが、ストレスにならない程度に留めること、これが大事です。受粉させた整形花なんか、乾き過ぎると自分の身を守るためか結実しないです。水遣り一つ奥が深いですね。

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