Paph.Snowbound


Paph.Snowflake × Paph.Dusty Miller’Mary’です。このPaph.SnowflakeはOZのものですから、Paph.Conco-bellatulumではなくPaph.wenshanenseが親です。白いもの同士の交配ですから、当たり前のように地色の白い個体しか咲きませんでしたが、この個体以外は奇形っぽいものでした。フラスコ出しから初花まで10年近くかかりました。それから随分経ちますが、毎年開花してくれます。現在は2鉢に殖えています。Paph.wenshanenseは白いものが使われていますが、白の遺伝があるわけではありません。あくまでも白はPaph.niveum由来で無いと白の遺伝はありません。ですから、この花は見た目は白いのですが、Paph.wenshanense由来の白で無い遺伝を内包しています。Paph.Ice Castleもそうですが、あれはPaph.Greyiの子ですからPaph.leucochilumの遺伝も内包していますから、見た目は真っ白ですが子供には全く白くない個体が多く出現します。その中で選別される真っ白なPaph.Icy Icy WindであったりPaph.Ice Ageは白の遺伝を上手く後代に伝えることの出来ることのできる貴重な個体なのだと思います。Paph.Skip Bartlettも同様のことがいえると思います。このPaph.Snowboundですが、これも同様に地色の白いものとそうでないものが出現します。色が良くて形が良いものを選別するには個体数と偶然性が必要となります。昨年はPaph.Winston Churchillとの交配で期待できそうなのが一つ咲きました。来季はPaph.Golden Emperorとの交配に挑戦しようと思っています。

これは随分前に交配したPaph.Sparsholt’Jaguar’との交配です。これでドーサルがもう少し大きければ良いのですが・・・

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Complex

前の記事

Paph.Jakuchu
Complex

次の記事

Paph.Song-bird’Pathfinder’