ビニ整形


Blockbuster × Flasherという交配苗を購入しました。前回ビニ整形の記事に書きましたが、ビニ整形はまともな苗を多数得ることが困難です。実績のある親でも毎回採れるとは限りませんし、親株候補がとにかく少ないんですね。ですから、少しでも可能性のある交配に出会えれば、購入してみることにしています。この交配は大変挑戦的な交配だと感じました。Blockbusterの大輪個体を親に、花は小さいものの、色彩の良いFlasherをかけています。FlasherはcharlesworthiiにGoultenianumのビニを交配したもので、charlesworthiiにビニを交配したものとしては極初期のものです。従って、charlesworthii自体もsib等で進歩した個体ではありませんし、GoultenianumもMaudiaeタイプとしては一代目で、現代のビニモーデータイプと比較すると貧弱な花です。決して優れた花ではないのですが、色艶が良いことと、整形かとの相性の良さで今でも時々親として登場することがあります。そんな古い品種を大事に栽培されていることが凄いなと感心します。charlesworthii×Moudiaeタイプをビニ整形の親に使うことの利点は、直接Maudiaeタイプを整形に交配するとカラーブレイクが出やすいのですが、charleswortiiを緩衝材としてワンクッション使うことで、極端に異常な苗を抑制できます。OrchillaやStartlerが使われるのと同じ理由ですね。もう一点は光沢と透明感のある色彩が伝わることです。弱点は、狭いペタルが伝わることと、Ruby Touchstoneの子供で感じたのが、ドーサルの両側が後ろに反る現象です。これは他のFlasher系統のビニを使ったものにも出ていました。う~んこんなことを書きながら、ビニ整形は難しいなと改めて感じていますが、同時に挑戦し甲斐があるなとも思っています。OZが後期に行っていたKing Charlesとビニなんてのも、親づくりになりますから、遠回りですがやってみるのも一興かなと思いました。

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