ビニ整形


 これはオリジナル交配でMorning Dew ‘Temptation’× Flashdance ‘Off Beat’です。’Off Beat’はRuby Touchstoneの親に使われた個体です。色はFlashdanceの中では特別ではありませんが、NSが12cmを超える大きさが長所の花です。栽培が難しく、毎年咲いてくれません。今年もシースは出ましたが飛んでしまいました。この交配をしたときは採れやすい個体にかけてやろうと、Winston Churchill’Indomitable’とこのMorning Dew’Temptation’にかけました。採れるには採れたものの、ビニの苗が採れる確率が3割前後、その中からカラーブレイクが無く、生育が素直なものをセレクトすると、余り残りません。ビニ整形が発展しない理由の一因です。ただビニは白花と違って株元の色で開花前から選別出来るという利点があります。根元が赤いということは、ビニの遺伝を受けついていることになります。話はそれますが、最近目にするStatlerやOrchillaがビニとする説明は間違いだと思っています。ビニとはcallosumの’Jac’や’Sparkling Burgandy’の血を引いているものです。普通のcallosumとは色の遺伝の仕方が違います。ビニが発見される前のものは必然的にビニではないのです。ただMaudiaeタイプの血が強い交配種というだけです。Orchillaなどが綺麗な色をしているのはcallosum系とvillosum系の赤の相互作用であろうと思います。ビニカラーの場合は、ビニの遺伝があれば相手が赤い色素を持っていない品種であってもビニに発色します。そこが随分違うところです。話は戻りますが、数少ない貴重な苗から、形質良く種の採れる個体がセレクトできることを願っています。そのうちビニ整形同士の交配が出来るほどに、ペタルが広く、大輪のものが出来ればと思っています。そうすれば格段にビニの苗が採れる割合が増えるでょう。何年後になるでしょうか・・・

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