
時々水遣りはどうしているのか、コンポストは?とお尋ねになることがあります。コンポストは及川さんのを参考に独自のブレンドで特に実験をするわけでもなく時々マイナーチェンジをしながらやっています。水遣りですが、真夏以外は画像のタンク(500Ⅼ)に大匙2杯程度の顆粒の液体肥料を溶かして遣っています。冬季は観賞魚のヒーターを入れて20℃くらいに温めています。水温を一定にするために魚のエアーポンプで攪拌しています。上手く育てるには、遮光、温度、通風、植え方、そして日常一番大事なのが水遣りです。年配の栽培名人の方曰く、「最近ようやく水遣りが分かってきた」とのこと。それだけ水遣りは大事で難しいということです。昔式のパフィオの栽培は「乾かさない」という言葉を聞いたものですが、今は「どこまで乾かすか」が大切だと思っています。前出の栽培名人の方は温室の5割の鉢が乾いたら水遣りをするとのことです。大量の鉢を相手にする場合はこれが良いと思います。毎日、一鉢一鉢観察できる方は今日はこの鉢、明日はこの鉢といった具合に個別に水遣りをすると良く出来ると思います。長年栽培をしていますが、鉢数が少なかったころのほうが断然良く出来ていました。先日掲載のAct Showの鉢を抜いたのですが、根が回っていませんでした。何故か。それは昨年の猛暑に対処するべくミスト装置を結構長い時間稼働させていたのですが、ドライミストではないため、場所によっては常にじめじめした状態が続いてしまいました。その上根元の埋まり具合が悪かったため、新しい根の生長を阻害してしまっていたためです。乾かす・・・どこまでか。それは各々の環境、コンポストと相談しながら掴むしかありません。それには観察するしかないと思っています。日々勉強ですね。