この個体は昨年の秋以降に開花し、黄花の花粉を先日まで付けていました。鞘の中身は殆どまともな種はありませんでした。一度も花粉が出来たこともない黄花に綺麗な花粉が初めてできたものですから、何かに付けようと試みた交配でした。そんな花粉だったので、稔性が弱かったのだと思います。下が昨年の開花(初花)の画像です。随分良くなったと思いませんか?私はこの初花のときにこれは良い個体だと思ったからこそ交配に使っていたのです。初花の時点で、これは良くなりそうと売り物にコメントしたりしますが、それは蕾の時から観察していて良さそうだけれども、株の力が足りないために良くならなかったものが殆どです。素質があるのに実力を初花で発揮できないということは良くあります。これは良い親を使っているからこそ言えることでもありますが、過去の経験からくるものです。全てが当たる訳ではありませんが・・・。