非常に分かりやすい交配だと思います。パーツは良いものの、展開に難のある母体に、これでもかと開くフラットなアンバーです。とにかくビニ整形は、ビニの遺伝のあるものを出来るだけモーデー世代から遠ざけることだと考えています。色が多少良くなくても、ビニの遺伝があって、整形なものを作ることが出来ればビニ整形同士で交配をすることが可能になるでしょう。最近、モーデータイプで極大輪で尚且つ色の良いものが出てきています。モーデータイプの進歩は、Paph.callosumのビニの色素遺伝を継承しつつ、Paph.lawrenceanum、Paph.sukuhakulii、Paph.mastersianum、Paph.curtisii、Paph.purpuratum等のビニでない原種の血を入れることでペタル幅等の改良を重ねてきましたが、形や大きさが改良されていくと共に、色彩が薄くなったり、かすれたりするものが多くなってきましたが、最近ではその進んだ者同士の交配から、形も大きさも色彩も優秀なものが出るようになってきました。これはビニ整形の改良にも通じるものだと思っています。一旦色彩的に満足のいかない世代が出来てしまっても、その先に良いものが出来るのではないかと思うわけです。如何でしょうか?