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Paph. Vivaldi

Paph.Vivaldi

蕾を掲載していた個体が開きました。

左(スマホでは上)がPaph.Kannami’Mishima’ 右(スマホでは下)がPaph.New Edition’Magic’です。

両親のそれぞれの特徴が表れた結果となりました。どちらかというと母体のPaph.Kannami寄りでしょうか?私はPaph.New Editionが好きなので、強健なPaph.New Editionを作ろうというのが目的の一つでした。Paph.Beresford(Greenstede × Sparsholt)やPaph.Tree of Springhill(Greenstede × Blendia)のオマージュでもあります。将来にPaph.Seymour Towerのような色彩の花を作る礎という意味合いもありました。この個体の花ですが、ドーサルは10センチを超していますし、一芽の初花としては十分なサイズがあります。ドーサルとベントラルの形状を見ますと、母体に良く似ています。花粉親のようにフラットにはなりませんでしたが、ドーサル~ペタル~ベントラルへの輪郭の流れが綺麗にまとまっています。アメリカ系の黄花Paph.San Fransiscoの血が上手く英国系の点花と融合してくれた思います。その仲立ちとしてPaph.Greenstedeが大きな役割を果たしているように思います。この花を見ていて点花のことについて考えました。点花は単色系の黄花やアンバーと違い、色彩だけで楽しめる要素が観賞の大きな部分を占めていると思います。実際に点の大きさや入り方、ペタルリップの色が良いだけで楽しめる花が多くあります。少々形が劣っていても結構楽しめるものです。そうかと言って点花が黄花やアンバーに形が劣っているかというとそうでもありません。ドーサルペタルが同時にフラットというものは少ないのが現状ではありますけど・・・花の形の改良、生育の早く強健な点花の作出にPaph.Kannamiは大きく貢献出来るのではないかと思っています。東京オーキットさんはPaph.Emerald Seaの血を点花に入れる試みをされていますね。北軽さんはPaph.Butterscotch Sundae等々、小澤さんはPaph.Viastede、こういう交配は一代で理想的なものは出にくいので、更に次世代へと諦めずに取り組む必要があります。プロの方の取り組みに注目したいですね。濃色で大きな点ばかりが点花ではありません。色々なタイプがあってこそ、それぞれが引き立ち美しいのだと思います。今シーズンはどんな新花が見られるのでしょうか?らん展の情報が楽しみです。

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